<< 『Shiplaunching』入手 : main : Opera ver.8.52 >>

2006.02.26 Sunday

◇ Sg: 桜

桜 竹仲絵里さんの“サヨナラ サヨナラ”のプロデューサーを務めた小渕健太郎さんの属するユニット、コブクロの『桜』を聴くことにしました。

 何しろ“桜”はコブクロのコンビ結成時の最初の曲ということで、元々どういう曲を作る人たちなのかと興味を抱いたのがきっかけです。あまり目立たない活動をしていたというのが本音なんですが、コブクロとスキマスイッチがフジの「僕らの音楽2」でセッションを持ったときにかなりインパクトがありまして、それ以来狙っていたというのもあります。

 では、トラック紹介を。

1. 桜
 コブクロ結成時の楽曲です。コブクロの名称もこのときに由来するというコンビ結成時に初めて披露されたという“桜”という曲を、近年のレコード会社の私欲でシングルカットしたとしか思えません。
 バックのトラックを作り込んでいますが、音量の調整が為されてません。せっかくコブクロのボーカルがあるのに、演奏の音量が大きすぎて全体的にバランスを欠いています。

 これなら、小渕さんのギター一本で、という方がまだ良いと思いますね。

 曲自体は秀曲です。コンビ結成時からこのような楽曲を提供できた小渕健太郎さんの作曲能力は秀でています。黒田さんのボーカルも嫌みが無くて良いですね。ボーカルを全面に出して売っているという点では平井堅も挙げられるのですが、ボーカルに嫌みが無くて、声質が上質、しかも楽曲制作が秀逸という点では日本ではコブクロが最上級ではないかと思います。

 CDを制作する際、バックの仕事がなっていないという意味で、アレンジの仕事がしっかり為されている竹仲絵里さんのCDと好対照を成しています。秀曲をを紡ぎ出すアーティストに対して、それをバックアップする方々の才能が劣っているのかも知れません。

2. 今と未来を繋ぐもの
 B面としてしっとり聴かせてくれる曲です。
 アコースティックギター中心のアレンジは曲の風景を描く上で重要な役割を果たしていると思います。

3. Starting Line
 ラジオレギュラーから起きた企画ものです。ところが、この曲にはポップスのエッセンスが全て含まれている良曲です。CDを作品としてとらえるならこれでシングル一枚作れるんじゃないの?という気がします。

 全体としての感想は、肝心の音量バランスが悪い、アーティストの作品として聴くのに不満、という点が気になります。

 トラックメイキングとしては、バックの演奏を聴かせたいのか、ボーカルを聴かせたいのか、レコーディングの狙いがわかりません。ボーカルを前面に押し出しているはずなんですから、そのところをきちんと処理しないといけないと思います。
Posted by キャニオン at 10:33 | comments (0) | trackbacks (0) | 音楽 > J-POP > コブクロ

Trackbacks

このエントリーのトラックバックURL:

Comments

Comment Form