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2007.07.29 Sunday

◇ 音楽の売り方

 この前の記事では、最近、J-POPの主流から離れて行っているね、という確認のような内容でした。

 尤も、ランキングで主流とされている人だって、ほとんど今の時点で知名度がそれなりに高いだけなんですよね。もう物流サイドから、これを買えとばかりに広告宣伝費を注ぎ込んだのがわかるようなものばかり。

 知名度だけ追いかけて露出した人は、ある程度の数量出るようですけど、そんな人だって数年経てばほとんど見る影もないじゃないですか。要するに、最初数が出たのは、知っているから買ったという人が多いのであって、決してその歌に価値があったからではないのです。まさに、売れたあとの「宴の後」状態。そのうちに忘れられ、細々ともやって行けずに消えていく人が多いのです。

 一時期味わった音楽バブルをもう一度とばかりに、そんなことを繰り返しながら、音楽が衰退産業だと嘆く人がいますけど、衰退させてきたのはそもそも音楽業界の方じゃないですか?価値あるものを見出さずに、ひたすら露出と短期の売上だけを追求した結果、本当に価値のあるものが埋もれて、価値のあるものに触れにくくなったから買わなくなる人が増えた、という循環を辿っているだけにしか見えないんですよ。

 本気で音楽を売っていこうというなら、あえて言いたいです。レコード会社は、作品を作った人が自分で売りに行くサポートをしろと。莫大な宣伝広告費を注ぎ込んで露出させるのではなくて、作った人が売りに行けば、作った本人だって得るものがあるはずです。

 そもそも、音楽なんて、作った人からすれば「ちょっと聞いてよ」というのが基本のはず。その歌に耳を傾けるのは、その歌を聴きたいから。お金を注ぎ込んで多くのルートでマスに聞かせるのは、本来の趣旨に合わないはずなんです。売るために作るのではなく、作ったから売るという姿勢に戻ってみることも大事だと思うんですけどね..。
Posted by キャニオン at 06:39 | comments (0) | trackbacks (0) | 雑談

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