<< BeatJam 2006 : main : Al: Flavor of Life >>

2006.01.28 Saturday

◇ イヤホンの選択という課題

MDR-NC11A今、メインで使っているのはここにある写真のMDR-NC11Aです。
ノイズキャンセル機能搭載のでは珍しいインイヤ型です。

ノイズキャンセラの記事IT Mediaで取り上げられてから気になっていたわけですが、結構使ってみると良いのです。(当時はQuiet Comfort 2なんて高すぎて買えなかったのです。今は持っていますが..)


ところが、耳栓ほどの圧迫感のあるカナル型はフィット感がかなり悪いです。ソニーのMDR-EX71はフィット感は最高ですが、遮音性はイマイチである印象は否めません。このEX71並みのフィット感かつ遮音性という点ではMDR-NC11Aは良い選択肢かなと思います。


ちなみに、MDR-NC11Aの遮音性能はものとして音を遮るのはEX71並みで、あとは逆位相の音をその場で合成して再生音とともに出力(ノイズをキャンセル)する仕組みです。なので、処理用の電池ケースが付いてきます。

(スイッチが付いていますが、切るとただのイヤホンとして使うことも可能です)


この逆位相の音を生成させるプロセッサの処理速度を高めれば“理屈の上では完璧な遮音は可能”なのですが、お金がかかりすぎてコスト的に見合ず現実的でないのと、安全性のために人の声などは聞こえた方が良い、という理由から“突発的な波形を示す音”はキャンセルされません。


この点と、
・インイヤ型の宿命であるイヤピースが合わない事による装着性の問題、
・ノイズキャンセルのために音の再生が若干遅れてホワイトノイズがどうしても入ること
からイヤホンとしてクソだという人が結構います。


インイヤ型のイヤピースが合わないのは耳栓型の密閉性が高すぎて気持ち悪い&装着性が悪いのと同じ理由ですし、そんなイヤホンの音質にこだわったって、
・喧噪な交通機関を使っているなら音量を上げる必要があり、
・感覚的に騒音を感じにくくなっても
結果として内耳には騒音+大音量の再生音によるストレスがかかる
のですから、自分の耳のこと・将来イヤホン難聴になって周囲に迷惑をかけることを考えれば、ノイズキャンセラ付きのイヤホンはかなり良い選択肢だと思うのです。


ところが、このノイズキャンセラには弱点があります。ノイズキャンセラはマイクで拾った音に対して逆位相の音を合成して流すので、耳から入ってくる音以外には無力です。


音って耳から入ってくるんじゃないの?


という人はいるかも知れません。三洋電機から携帯電話として商品化されているため、聞いたことはあると思いますが、骨伝導という、骨を伝わってくる振動で感じる音があります。骨伝導はマイクでは拾えないので、骨伝導として伝わる電車の振動やバスの振動には無力です。飛行機のように振動は少ないけど音は大きいというところには効果てきめんです。


まぁ、電車の騒音も半分以下にはなるのでノイズキャンセルがないよりは良いです。一応効果はあります。


Quiet Confort 2

ちなみに、今はQuiet Comfort2はマイナーバージョンアップで高音域の再生能力が向上していますから、音質とノイズキャンセルの両方が欲しくて、お金をかけてもかまわない、という方にはお奨めです。

Posted by キャニオン at 18:57 | comments (0) | trackbacks (0) | デジタル機器など > オーディオ > ヘッドホン

Trackbacks

このエントリーのトラックバックURL:

Comments

Comment Form