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2008.12.27 Saturday

◇ 機材からの好みの変化

 そう言えば、前年と比較して大きく異なるのが自分が使っているヘッドホン・イヤホンなのです。

 前年まではソニーでした。インナーイヤタイプ(カナルではない)のMDR-E808 (MZ-E700付属)に始まり、E838 → EX71(ここからカナル) → EX51 → NC11A (→ EX90SL) → NC22と使っていたのですが、EX90SLと比較してNC22の高音の抜けが明らかに悪いのです。NC22のベースモデルEX85(EX90の下位モデル)の音漏れや遮音性の悪さの要因になっていた、横の開口部を閉じたからだと思うのですが..。

 というわけで、春先にaudio-technicaのATH-ANC3を買ってきました。毎日の通勤用イヤホン。ソニーの口径13.5mmのドライバユニットより1mm小さい12.5mmのドライバユニットはどうだろう?と思っていたのですが、悪影響はそれほど感じませんでした。それよりも、NC22で気になっていたホワイトノイズが無くなり、音の輪郭がはっきりとする音作りが気に入り、断線するなどいろいろ問題はありましたが、現在もこのイヤホンを使っています。

 ちなみに、ATH-ANC3のベースモデルはATH-CKM50です。これもNC機の電池切れ対策で買っているのですが、MDR-NC22と違ってATH-ANC3はNCをオフにしても音のバランスはそれほど変わらないので、別に持つ必要もなかったのかもしれません。

 様々なイヤホンでどれだけ音がはっきり聞こえるか比べるために、Bill Evans Trioの【Waltz for Debby】に収録されている、“My Foolish Heart”で比較してみました。この曲のドラムスはブラシワークです。元の音が繊細なので、ブラシワークが細部まで聞き取れるかが大きな指標になると勝手に考えています。(^^ゞ

 すると、EX90とATH-CKM50、ATH-ANC3以外は全滅で、ピアノは聞き取れてもブラシの音がつぶれてしまっていました。特にaudio-technicaのカナル2製品の方が音の輪郭がクッキリ浮き上がっているので、より聴き取りやすい印象です。個人的にはどちらかというとフラットな音の方が好みですが、これくらいの味付けがあった方が聴きやすいのかもしれません。

 ちなみに、ここまで細かくいろいろ聞こえてくると、今まで聞き流していた曲も細かいところまでしっかり聞こえてきて、再発見することも出てきます。昔から仕事の細かい音作りが好きですが、今年はさらに拍車がかかっているようです。
Posted by キャニオン at 10:18 | comments (0) | trackbacks (0) | デジタル機器など > オーディオ > ヘッドホン

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