FPDの画質に関するエトセトラ

2006.04.21 Friday 05:28
キャニオン



 次に3.「消費電力が大きい」について。今まではAC駆動の放電方式によってPDPの方が最大1.5倍ほど液晶より消費電力は高かったのですが、発光効率の改善と液晶の大画面化が進むにつれてそうとも言えなくなってきました。実際には液晶もパネルが大きくなると冷陰極蛍光管(CCFL, cold cathode fluorescent lamp)の消費電力が大きくなります。それもちょっとやそっとの問題ではなく、表に出てくる明るさはバックライトの1/10なんですよね。CCFLの単独の明かりを直に見ると目がつぶれるかと言うくらい明るいです。現に、50型を境にPDPと液晶の消費電力が逆転しています
 液晶は配向分子で“シャッター制御”して画像を形成していますが、これに伴って明るさの損失、視野角の狭さといった問題が出てきているんですよね。あとは、分子が動く時間がかかるので、動画にイマイチ弱いという問題点もあります。改善技術も出ていますが、動画に弱いのは否定できない事実です。(PDPの画素点滅は理論的には百マイクロ秒オーダーまで高速化可能、液晶は数ミリ秒より高速化は不可)

 最後に4.の「黄変問題」これは実は液晶にもあります。封入樹脂や平坦化絶縁膜に使われている樹脂が時間とともにCCFLの出す紫外線によって劣化すること、CCFLの青色蛍光体の劣化することによって画面が黄色くなります。PDPは寿命の短い青色蛍光体の発色が弱まって赤と緑が相対的に強くなった結果、画面が総じて黄色がかって見えるようになります。共に明るさを控えることによって長寿命化しますので、これは引き分け。(宇部マテリアルが長寿命を謳った新規の青色材料を実用化するようです。来年お目見えか?)

 ただ、従来のテレビから高品位テレビに移行するときに、動画再現性とか、視野角といった問題(厳密にはPDPの前面ガラスによる屈折角でPDPにも視野角の問題はあるが液晶と違って色合いの問題は出ない)があるのは高いお金を払って買った大画面テレビの特性としてどうか?と思うことが多々あるんですよね。今年中には42型のフルスペックハイビジョンのPDPが出るという話がありますし、いつ出るかわからないけど、画質の最本命SEDもあります。

 高いお金を払って買う大画面テレビ。画質についてももう一度見直してみてはいかがでしょうか。

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