2008年 私的ベストアルバム・J-POP編

2008.12.29 Monday 06:04
キャニオン


中山うり 『ケセラ』
 最後の方まで可もなく不可もないようなアルバムが多いなぁと思っていたら、最後に多彩な楽曲をひっさげたアルバムが登場しました。

 中山うりさんというと、アコーディオンと張らない優しい歌声という評判が先行し、歌と言えばノスタルジックで無国籍のファンタジー、猫的な非日常というイメージだったと思います。それが今作では意外と日常寄りで、都会的なイメージになってきたかなと。もちろん、今までの非日常的な雰囲気を併せ持ち、あまりドロドロとしていないというので、基線ははっきりとしていると思います。少しリアリティのある詞や、無国籍、謎の、といった接頭語が取れてきた感じです。

 それに、今作はジャズ的だったり、スカだったり、フォークだったりと多くの音楽的要素を持ち合わせていて、昔よりレパートリーが拡がったと見ることができるでしょう。先日のツアー“Le Tour de Que Sera”東京公演は収録されていたので、DVDの発売と今後の活躍が楽しみです。

コトリンゴ 『sweet nest』
 次点では、コトリンゴの2nd album『sweet nest』を挙げたいと思います。派手さはありませんが、その分安心して何度でも聴けます。リズムやストリングスアレンジなどがよく出来ていて、エレクトロニカの打ち込み電子音も健在ながら、生のリズムによる楽曲が前作より大幅に増えています。今までの不思議な世界観はそのままに、より都市派のオシャレなポップスが多く揃っている作品でしたね。

 彼女のソングライティング能力もさることながら、アレンジをこなし、バンドを率いる能力もあるという方はそういらっしゃらないので、今後にますます期待が持てそうです。本人のピアノの演奏は素晴らしいですよ。(CDのピアノもほとんどが彼女自身によるものです)

 というわけで、2枚挙げました。iPod classic様のお出ましということはなく、今年も聞かない楽曲を撤去しては新しいのを入れ、場合によってはすぐさま消し去るということをしています。一部の方々が既に定番化してしまっている状態なので、来年はもう少しいろいろ聞けると良いとですね。

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